アトリエヨウコ

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やっつ

 

トリミ...

 

しあわせだ

 

マニア世も中々...

 

捨てたモンじゃないな

 

こんな体験できるのは...

 

見事なまでに

 

美しくもキモい...

 

完全なるMother Earth

 

ここの地だけ

 

さらには...

 

ヒトとしての体験

 

こんなにも奥深い...

 

よろこび

 

ウッシそしてスズメ...

 

動植物が営む営みとは

 

異なるんじゃないかって感じている

 

ウッシとしてはもとより...

 

ヒトとしてでさえ初めてとなる体験

 

けど...

 

考える暇もなく...

 

勝手に身体が動く

 

愛らしいあなたの温もりや息づかい

 

そして声

 

あなたに存在する

 

すべてを

 

自身の身体や心

 

すべてに

 

とどめたい

 

それはオレだけではなく

 

あなたも同じ想い

 

互いにどうしたらもっと

 

互いがよろこべるのか

 

言葉にはせずとも

 

そんなことを感じながら

 

この瞬間にしか存在しない空間を

 

一瞬一瞬を大切に

 

愛おしむように

 

激しく

 

そしてわずかに訪れる沈黙

 

その全てを余すところなく

 

時間という概念を吹き飛ばし

 

愉しんでいた

 

限界を迎えても...

 

また次の情熱が湧きたつ

 

この熱意は一体...

 

どこから湧いてくるのだろうか

 

あなたの甘美な真の姿...

 

それはもちろんある

 

しかしもっと奥深く...

 

自身ではない

 

ほんとうの自身が自身を

 

駆り立て

 

そして動かしている

 

まだ観たことのない自身

 

そして...

 

これまでの空間をさまざまな存在として生まれ...

 

そしてあるべき地へ還る

 

それを氣が遠くなるほど繰り返し繰り返し...

 

自身ではもう数えきれない...

 

思い出すことができないほど...

 

数々の体験を経験した

 

それは善と呼ばれる体験

 

さらには...

 

 

今まさに...

 

その闇の存在が

 

どれだけの年月をかけ

 

この世をはびこっていたのか

 

それをまざまざと思い知らされている今

 

それがすでに当たり前だと...

 

日常にあるのが自然なことだと...

 

不自然が自然と思い込まされてきた

 

でもそれは...

 

全くもって...

 

 

あまりにも馴染みが過ぎ...

 

もはや不自然なことを考える余地さえも与えないほどとなってしまった

 

この世界

 

そんな世界で自身は氣がつけば...

 

家畜として存在

 

チヤホヤとヒトビトの手厚い保護を受け...

 

最新の機械

 

広大な草原

 

そして...

 

産まれてほどなくして

 

個々を識別する

 

耳標なるモノを

 

有無を言わさず施される

 

まるで

 

この世に生誕すると決めた時から

 

すでに自身の一部として存在しているかの如く

 

疑う余地の無い

 

あって当たり前

 

ともに過ごす仲間たちの姿

 

それが何を意味するのかも知らず...

 

雨風雪

 

突如襲う自然の猛威を完全に防ぐことのできる

 

何不自由なく身体をゆっくり休めることのできる

 

自身たちの住宅とも言える牛舎

 

自然豊かな牧草地を行き来しながら

 

過ごしていた

 

安心安全な空間...

 

冬を除き

 

氣の赴くままに主食となる草を食し

 

ただただ

 

ゆったりと過ごす

 

しかし

 

自身たちは

 

家畜

 

その敷地と呼ばれる場から

 

出ることは許されない

 

出るとするならば

 

やってくる

 

エンジン音

 

最初で最後の外出

 

こちらの意志も何もなく

 

これまで何不自由なく過ごす場を設けてくれた存在たちが

 

まるで手のひらを返すかのように

 

これまでのソレが無かったかのように

 

黙々と自身たちを荷台に乗せていき

 

そして見送る

 

乗せられた自身たちは

 

これから向かう先がどのような場なのか

 

言葉にせずとも

 

理解している

 

荷台から降りた場から

 

また荷台へ乗る

 

ということは

 

二度とない

 

ことを知っている

 

そして残された仲間たちも

 

いずれ自身たちと同じ立場になるということも...

 

生きていくために

 

生活のために

 

やむ無し

 

それまで延々とそれを繰り返してきた

 

荷台に乗せられた自身

 

そして仲間たちは

 

奇跡的ともいえる空間を体験し

 

島でもありながら山でもある

 

北の果てに存在する

 

無二の名峰に居住をかまえ

 

そして

 

移住と同時に

 

家畜としての証ともいえる耳標も消え

 

思いのまま

 

自由に日々を送っている

 

傍目は家畜として生活していた時と変わらないように観える

 

しかし

 

ヒトビトの手厚い保護と言う名の柵が消えたいま

 

自身の生活は自身で考え

 

行動しなければならない

 

自由だけど不自由な本土での生活

 

不自由だけど自由な離島での生活

 

自身はもうこの地から出ることは無く

 

いのち終えるその時まで

 

本来の意味での安心安全の地で暮らしていく

 

その安心安全の地には

 

余計とも言える

 

シンボルなる施しがなされている

 

何も言わずに来るものを迎え

 

そして静かに受け入れる

 

自身たちがそうだったように

 

彼もまた

 

それを望み

 

そして実現化した

 

その無二の地で

 

自身は今

 

ヒトとして

 

これまでと同様の生活を送っている

 

ただ一つだけ

 

異なるとするならば

 

ともに移住してきた仲間たち

 

また

 

島で出会い交流して来たヒトビト

 

これまでが夢まぼろしだったかのように

 

自身の妄想の中のみで生きていたかのように

 

今生のスクリーンから

 

そのすべてが

 

消えていた

 

しかし

 

これが

 

夢のようで夢ではない

 

ということを教えてくれた

 

あなた

 

短い夏

 

全ての音をかき消す雨が止んだ...

 

太陽の日差し眩しい朝

 

玄関ホールに残された

 

あなたが自身に

 

ヒトの姿同様に贈ってくれたモノ

 

あなたと無我夢中で確かめ合ったその余韻を伝えてくれるかの如く

 

脱ぎ捨てた自身の衣

 

そして

 

玄関の棚に備えてある

 

眼の保護のための虹色サングラスに添えられた

 

自身が編み

 

そしてそれをあなたが自身の存在を知らせるために持ち去った

 

虹色のハンカチ

 

さらには

 

あなたがヒトとして纏い

 

自ら脱ぎ捨てた衣

 

ではなく

 

一枚の羽

 

あなたがハンカチを持ち去る

 

それは

 

自身の真の夢が実現化するサイン

 

そして

 

あなたの役割が終わるサイン

 

あなたはあなた自身の全てを出しきり

 

あらたな世が明ける予感の中

 

自身がほんのわずかに眠った後

 

一人そっと

 

二人の思い出のテーブルベンチで

 

今生での

 

 

という衣を潔く脱ぎ捨てた

 

手に取るその温かな温もりは

 

あなたがヒトとして一夜を二人過ごしていた温もりと何ら変わらなかった

 

その今生での衣と一枚の羽を

 

麻糸で編んだ虹色のハンカチに包み

 

庭の植物が青々と茂り

 

あなたのように

 

その美しい姿を観せてくれた

 

八つの緑の実が生った

 

桜の樹の下で

 

一人そっと

 

地に還した

 

 

陽子

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