アトリエヨウコ

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だぶる duex

 

あっ...ローカル列車が来た!でもまだ発車まで時間はあるから大丈夫...

 

...今日はありがとな

 

えっ?

 

おなじ市内でも列車で二駅離れた町からこうして...

 

ううん!街に用事もあったしそれに...

 

ん?

 

ヒサカタブリに...あなたに逢いたかったから

 

...

 

...なぁーんてね!

 

...

 

でも...今日はよかった

 

...

 

やっぱりおさななじみはイイなぁって

 

...

 

あなたもさっき言ってたように...マンザイトークはもとより思い出トークもできる

 

...

 

なによりお天氣もよかったし...

 

あんたの住む町...じゃねぇか?

 

そうだね..."村"だね!

 

確か...名峰がうかがえる名物休憩所があるアノ海岸へ行くのに車で20分くらいのとこだよな?

 

うん!わたし車持ってないからもっぱら列車やバス...だからしばらくそこへは行ってないけど

 

でもほんとによかったな?

 

えっ?

 

吹雪かなくて...

 

そう!わたしの住むとこ吹雪いたら遭難する!

 

じゃぁ買い物とかどうしてんだ?

 

ほとんど取り寄せ...だからこうして街に赴くことも滅多にないから今日は貴重だった!

 

...氣ぃつけて帰れよ?

 

ありがとう!ワカはこれからどうするの?

 

オレは...おっ!そうだ

 

ん?

 

忘れるとこだった...あぶねぇ

 

...

 

改めて...アトリエ主宰おめでとう

 

これ...わたしに?

 

あぁ...

 

ありがとう!早速あけるね

 

...

 

わぁ..."手紡ぎ毛糸"!

 

...

 

ミニ巻きも含めて三種類も!

 

...

 

そしてこの毛糸...あのクレヨン色とおんなじ!

 

...駅でハンドメードのテナントブースが並んでたから立ち寄ってみたんだけどよ

 

すごい!うれしい...

 

"あなたも編みものされるんですね"ってその販売クリエーターに言われた

 

アハっ!

 

"イエ...贈りものです"って返したら...

 

...

 

"彼女さん...もしくは奥さんにプレゼント?ステキですね"って

 

...

 

めんどくせぇから"ハイそうです"って答えちまったけど...

 

...

 

そしたら"じゃぁ贈りもの用としてお包みしますね!そしてこれはほんの氣もちです"

 

...

 

その手紡ぎ毛糸と一緒に"ミニ巻きヤーン"も同封してくれた

 

...

 

そしてそのクリエーターと名刺交換したんだけどよ...驚かれた

 

...

 

"もしかして以前に専門誌やネットで特選として載っていた作品【amour ange】のワカさん?"

 

...

 

"ハイそうです"って言ったら...

 

...

 

"キャー!わたしあの天使の絵大好きなんです!スマホの写真アルバムにもこうして..."

 

...

 

"大ファンです!わたしのこのショップボードにサインください"

 

...

 

"あぁーホントうれしい!こちらの一点モノの天然顔料の手染め手紡ぎ糸もプレゼントさせていただきますね"

 

...

 

"ショップに立ち寄っていただきほんとにありがとうございました!パートナーさんも毛糸よろこんでくれるといいな"

 

...

 

そうして自身のショップの名刺も含めて包んでくれたモノをオレに手渡してくれた途端...

 

...

 

"まもなく特急サイホク号が発車いたします"

 

...

 

そのアナウンスに"ありがとう!ではこれで"と改札口に向かって大急ぎで列車に飛び乗った瞬間...

 

...

 

ベルの音とともに列車のドアが閉まり...

 

...

 

特急サイホク号は目的地へ向け...発車した

 

...

 

そしてさっき話した通り...

 

...

 

窓の車窓をデッサンしていたオレに声をかけてきたのが...

 

"最北のヤクショに勤めるノリテツくん"

 

...

 

"突然ですが...画家さんでいらっしゃいますか?"

 

...

 

"実はジブン大都市のデザイン専門学校に通っていて...今日フルサトの最北端の街に冬休みで帰省する途中なんです"

 

...

 

"絵やデザインはもとよりカメラも趣味なのでこうして列車内外の風景撮影していたんです"

 

...

 

"デザインを学んでいる身として...あなたの絵に興味があって声をかけさせていただきました"

 

...

 

"お話...させていただいても?"

 

...

 

そうしてあなたとノリテツくんは終点となる最北端の駅に着くまで...絵のイロハはもとよりダンシ的なトークも愉しんだ

 

あぁ...

 

でも...なんかスゴいね!

 

ん?

 

手紡ぎ毛糸からのそうした縁の数々...

 

オレもほんとに驚いた...

 

わたしもヒサカタブリにワクワクしちゃった!

 

どこで縁があるか分からねぇな?

 

ほんとそう...

 

...あんたもそのノリテツと縁があるかもしれねぇよ?

 

えぇ?

 

今春ヤクショに勤めるノリテツが広報課に配属されたのち...

 

...

 

"知る人ぞ知る隠れ家的マニアックアトリエ"が撮影取材を受けて広報誌に乗るかもしれねぇ

 

あっ...それはないよ!

 

どうしてだ?

 

だって"知る人ぞ知る隠れ家的マニアックアトリエ"だもん!

 

...まぁそぉだわな

 

そぉだよ!ウフフ...

 

おっ...列車の改札が始まるアナウンスだ

 

うん!ほんとに豊かな贈りものをありがとう!

 

こっちこそ...

 

お互いにアトリエを主宰する身として...ワカ?

 

ん?

 

ごはん...しっかり食べてる?

 

どうしてだ?

 

だってあなたは絵に夢中になると衣食住疎かになっちゃうし...

 

...

 

そして...

 

ん?

 

ちょっと...ヤセた?

 

あぁ...そぉだな

 

やっぱりぃ!

 

プロ画家として活動始まってから...ここ数年忙しかったからな

 

そう言ってぇ!もっと別の理由があるんじゃない?

 

別の理由?

 

デッサンのモデルさんをÉrotiqueにデッサンしたのち...

 

...

 

そのモデルさんとアンナコンナこと...愉しみまくってた!とか?

 

どうして知ってる?

 

だって...手紡ぎ毛糸が"ワカ画伯がノリテツくんとそうしたむふふトークしてたよ"って伝えてくれてる

 

しまった!ノリテツと絵のイロハ的トークという名のダンシならではのヒサカタブリ的マル秘むふふトークをマニアックに愉しんでいたことをぜったい言うなよ!とあれだけクチを酸っぱく念を押して伝えていたのに...

 

アハっ!やっぱりそぉだった!

 

...ありがとう

 

ん?

 

オレの身体...氣づかってくれて

 

だってお互いクリエーター同士...これから最北をアートでマニアックに盛り上げていかなくちゃ!的な?

 

そうだな...せっかくあんたのいる最北にカムバックしてきたしな

 

そぉだよ!...あっそろそろ発車時間だからわたしはこれで...

 

じゃぁな?

 

うん!またね...

 

 

陽子

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