…マダム?
ワカ…"おばんたま"!
おばんたま...
この前はごめんね…
氣にしなくていい…身体の調子はどうだ?
うん!もう平氣…
それはよかった…そして相談が
ん?
近所の漁師から殻付きホタテの差し入れがあったんだが…大量にもらったからマダムに半分届けようと思って
え!ホタテうれしい!
じゃぁ今から行く
ありがとう!夜道だから氣をつけて…
わかった…じゃぁのちに
∞
いらっしゃい…わぁ!大きな発泡スチロール!フフ
ジャマする…
あ!わたしが玄関ドア閉めるね…
ありがとう…元氣そうだな?
うん!この前ワカの家におジャマしたとき胸がムカムカしちゃって…
オレが作り置きしていたほぼオーガニックスパイスカレーを食べた後だったな?
でもとってもおいしかったからワカの料理とは関係がないと思う
オレは全く平氣だったんだが…
わたしその前にお調子に無添加オヤツ食べ過ぎてしまってたから…
でもいつものべっぴんマダムに逢えてよかった
ウフフ…
すでにオレの食べるホタテ半分は取り分けて冷蔵庫に入れてきた…そしてホタテ処理はオレがする
ありがとう!わたし貝付きホタテの処理したことなかったからちょっとドキドキしちゃってた…そうだ!
ん?
ワカは晩ごはんは済んだ?
イヤ…まだだ
そしたらその処理してもらった生ホタテでオサシミ丼一緒に食べる?
マダム…
ご飯はこれから急速炊飯…そしてウチワでパタパタあおいでオーガニックお酢イン!無添加チューブワサビとオーガニック醤油でタレをかければオリジナル丼の完成!ウフフ…
ありがとう…じゃぁ遠慮なく馳走になる…おっ!
…
マダム…
…そして帰らないで
…
今日はあなたと過ごしたい...
…わかった
よかった…
じゃぁオレはホタテの処理を…そして処理後の貝殻なんかは発泡スチロールごとオレが持ち帰る
ありがとう…そしたらわたしは生ホタテ丼のスタンバイに取り掛かります!
∞
ごちそうさま…
ごちそうさまでした!あぁおいしかった…
やっぱり新鮮さが違うな?
うん!生ホタテのプリプリはもちろん甘みもあって…差し入れほんとにありがとう!
こっちこそ逆に馳走になった…
ううん…あなたと一緒に夕食取ることができて…うっ!
∞
…マダム?
あぁ…せっかくの生ホタテ丼が…
大丈夫か?
うん…ちょっとお調子にオオモリにしちゃったからお腹もビックリしちゃったのかな?
…
でも胸のムカムカもスッキリ…ワカ?
…やっぱり今日は帰る
えっ?
無理しないほうがいい
そんな!わたしほんとに大丈夫!
マダム…
ウソじゃない…ホントに
…
だから…あなたとこのあと…
…
ワカ…あったかい
じゃぁこの前の分も含めて…
うん…
∞
マダム…ほんとにキレイだ
ワカ…早く来て…
イヤ…まだだ
イジワル…
もっと焦らしてやる…
ウフフ…ワカはウソツキ…
どうしてだ?
だってワカ自身はもう焦れるのやだってアピールしてる…
フッフッ…ボケツを掘っちまった
ワカったら…あっ!ちょっとごめん!
∞
…マダム?
ごめんなさい…また胸がムカムカと…
…
あ!でももう平氣!だから続きを…
…
ワカ?あっ…
…今日はここまでだ
えっ?でも…
マダム…オトコのオレから言うのもなんだが…
…
マダムは身体に変化が起きてるんじゃねぇか?
えっ?そんなこと…
この前もオレの家で胸がムカムカしていた…
…
そして今日2回も…
だってわたしアラフィフだしそんなこと…
マダム?
…
前にも話したがマダムは"永遠のべっぴん"だ
…
年齢という制限はマダムには存在しない
…
一度試してみたらどうだろうか?
…
そしてその結果次第では本土で専門医に検査を…
ワカ…でもわたし…
その場合オレは全ての責任をとる
…
その覚悟はとっくに決めてマダムと営んでいる
…
だから不安に感じることはない
…
マダム…?
…わかった
…
あなたの言う通りそうする
よかった…そしたらオレはこれで
えっ?
…帰ってからホタテの処理をしないといけねぇし
…
だから…おっ!
…
マダム…
…ワカ?
…
新鮮なホタテの処理も大切…
…
だけどあなた自身の情熱も…
…
わたしに差し入れしてくれたホタテを美しく施してくれたように…わたしもあなた自身を施させてもらう
…
ではここから形成逆転的即興ピアノもとい"mutencafé Madame"オーナーシェフのスペシャルマル秘 新鮮生ホタテ丼をヤンチャワカさまへ向けご披露いたします!
マダム…遠慮なく馳走になる
∞
陽子