ワカ…
ん?
ありがとう…こんなに丁寧に赴いてくれて
べっぴんマダムを愛でるのは当然だ
じっくりわたしの心身を温めてくれている…
…
うれしい…
けどまだこれは序章に過ぎねぇ
…
作品創造に向けどんどん段階を積み重ねていく
うん…
そしてまだマダムの美しい地に赴いていない
…
マダム自身でもある地に…
…
そのべっぴんの地を間近でじっくり鑑賞する
あ…ワカ恥ずかしい…
…キレイだ
…
そして愛らしい…
…
よろこびに向けて花開こうとしている
…
はやく赴きたい…
…
でもまだだ
…ワカ…はやく
はやく?
うん…
はやく…どうしてほしい?
えっ…
言わないとこのままだ
ワカ…
…
イジワルしないで…
…
おねがい…
…イジワルじゃねぇ
…
マダムの美しい地はもちろんだけど…
…
マダムの心が開くのを待っている
…
マダムはまだオレに遠慮してる
…
…オレだってほんとは施したい
…
マダムが願っていること…
…
でもオレは待つ
…
マダムがオレに真に心を開いてくれることを
…ワカ
…
わたしの地にとろけるゴアイサツ…
…
そしてその繊細で重厚な手でデッサンしてほしい
…
そのあとはあなた自身を迎え入れたい…
…わかった
あっ!
∞
…おすそ分けだ
…
自身の蜜の味はどうだ?
うん…なんか不思議…
フッフッ…そして観せられなくて残念だ
えっ?
マダムの美しい地はより美しくなっている
…
これからもっとべっぴんにしてやる…
フフ…ワカ?
ん?
ひとつになる前に…あなたのいのちの炎を確かめたい
…
…あつい
…
愛しいあなた…
…
色とりどりの体験をしてきたあなた…
…
この世に存在する感情全て知ってるあなた…
…
そんなあなたとひとつになる…
…
愛する島で…
…
そして豊かな自然木香る空間で…
…マダム
ん?
…うれしいけどここまでだ
…
これ以上は…
あ…フフ
マダムの氣持ちは伝わっている
うん…そしたら…
ん?
ハシゴに登る
…
あなたと向き合って営みたい
マダム…もちろんだ
じゃぁえっと…あれ?
慌てなくていい…
うん…
…
こうかな…あ!あつい…
…マダム…
うれしい…あなたを迎え入れることができた…
…オレもうれしい
…
…マダム自ら自身を受け入れてくれた
…
…でも少しこうしていよう
えっ?
互いにヒサカタブリ…身体がなじむまで向き合っていよう
うん…
…といっても正直つらい
ワカさまとワタクシ…身体の仕組みが異なりますからね
そういえばバスから降りた時もワカ"さま"って呼んでたな
あ…そうだったっけ?
ヤンチャしてたときグループ内でワカさまって呼ばれてたの思い出した…
なんかぴったり!フフ…
ぴったりってなんだよ?
だって…
…でもこう言ったスタイルもワルくねぇな?
えっ?
どっちかっていうとオレは一方的だった
…
こうして向き合い会話をしながらオンナを丁寧に愛でていくことをせずに
…
そうして振り返ると過去のオレはガサツだった
…
それを教えてくれたのはマダム…あんただ
…
そんなマダムもそうした体験してきた
…
マダムの身体はオレにそれを伝えていた
…
ありがとう…氣づかせてくれて
ワカ…あの…
どうした?
なんかわたし…身体がヘン
…
身体がさらに熱くピリピリしてる…
…
そして眼の前がふあふあする…
…
なんか来そう…
マダム…それを出し切ろう
…でもこわい
…
ワカ…こわいよ…
…マダム?
…
恐れることはない
…
そして互いの恐れという名の妄想の霧を晴らそう
…
マダムの愛する名峰を美しく望むように
うん…
…マダム…
…
…それでいい
…
…マダムの思うまま自由に
…わたし…ほんとにおかしくなっちゃう
…オレは微動だにせず見届ける
…
…マダムがおかしくなるところを
…
…のがさず最後までマダムの表現を
…
…だから何も心配するな
うっ…ワカ!
∞
陽子