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わっか ∞ Confession

 

…ほんとはガラス体験製作が終わってから伝えようと思っていた

 

 

だけどマダムに再会してマニアックなトークしてたら…

 

 

やっぱり抑えきれんかった

 

 

そして話の順番が前後しちまったことも

 

…前後?

 

まずそれをマダムに伝えてから告白しようと思ってたんだが…

 

 

過去にオレの身に起きたこと

 

 

どうしてガラス職人になったのか…

 

 

"割に合わない"と頑なに心を閉じ3年間のほとんどをこの工房で過ごしていたその理由を

 

 

そしてマダムからの返事を待たずに話を遮ってしまったことを詫びる…

 

 

でも…聴いてほしい

 

…わかりました

 

さっき話した通りオレは生まれも育ちも最北端の街…

 

 

家族はオレ含めて三人…

 

 

父親は自営業でデザイン関係の仕事…母親はそのサポートの傍らピアノ教室を主宰していた

 

 

両親は毎日イキイキとしながら仕事をしていた

 

 

その姿におさなごころにも経営は順調なんだというのが伝わっていた

 

 

そんな両親とオレは三人でよく旅行に出掛けていた

 

 

ここの島はもちろん隣の"花の島"…

 

 

列島の名所はもちろん時には海外にも…

 

 

そしてオレはピアノ教師でもあった母親に師事を受けながら教室の発表会にも出たことがある

 

 

でもやっぱりオレはヒトよりも変わっていて友達もあまりいなかった

 

 

だからといって何かのトラブルがあったわけでもなく両親とも常日頃コミュニケーションとりながら過ごしていた

 

 

そして10代最初となる区切りの卒業式を迎えた当日…オレは新調してもらった衣を身にまとい後で会場に来てくれる両親に"行ってきます!必ずきてよ!"って言った

 

 

両親は笑いながら"わかってる…愉しみにしてる"って顔を見合わせながらオレを玄関先で見送った

 

 

そして式が始まるも両親は来なかった

 

 

オレは"どうしたんだろ?"って思いながらも式はどんどん進んでいく

 

 

そして終了後担当教師が青ざめた顔をしながらオレの元へ来て小声で"話がある"と言ってきた

 

 

そこでオレは両親の身に何が起こったのかを知った

 

 

そして帰り支度を促され両親のいる場へ二人で向かった場で親と再会するも…伝えてくれた通りの状態だった

 

 

両親はクルマで会場へ向かう途中交差点で猛スピードで信号無視して来たクルマと衝突

 

 

救助されるも両親はすでにこの世に存在していなかった

 

 

あまりに突然すぎてオレはこの場面が非現実に感じた

 

 

だけど現実はそれを待たずに淀みなく進んでいった

 

 

そして事故に関する全てのことが終了したあと…両親の祖父母もすでに存在していなかったオレは遠縁だという叔父夫婦と暮らすため最北端の街を離れた

 

 

見知らぬ町そして会ったこともなかった叔父夫婦との生活

 

 

オレは何が何だか分からないままながらもあらたな生活を始めていった

 

 

叔父夫婦は突如両親をなくしそして生活が一変したオレに氣を配ってくれた

 

 

でもオレはこれまでの暮らしとは程遠い環境に拗ねていた

 

 

叔母はそれでもオレに声をかけてくれていた

 

 

だけど叔父とはソリが合わなくなった

 

 

朝に勉強道具を持って出かけるも引き返して公園で過ごしたあと…日中叔父のいない時に帰宅して部屋に閉じこもる

 

 

またある時には夜までゲームセンターでふらついていたところを保護されて迎えにきてもらったりしていた

 

 

叔父はネチネチとオレに"そんなんじゃその先進学もできなくなるぞ!そしてオレに恥をかかせて"ってイヤミを言っていた

 

 

その言葉に反抗するようにオレはどんどん荒れていった

 

 

入り浸っていたゲームセンターで知り合ったグループ風のヤツらに"アニキのバイク乗らねぇか?スッキリするぞ"って誘われた

 

 

その言葉にオレはすぐに"乗る!"といってヤツらとともに派手なバイクに乗らせてもらってた

 

 

それからというものオレはゲームセンターで待ち合わせたグループのヤツらと夜遅くまでゲームしたりバイク乗ったりと連日のように過ごしていた

 

 

だけどすぐに叔父夫婦の知るところとなった

 

 

そしてその日の夜に…

 

 

陽子

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