アトリエマダム…
ハイ…
これから画家として美しいあなたをデッサンしていく
…
あなたのその完璧な真の姿を
…
自分の最後の夢…
…
その夢の全てをこの白いキャンバスにのせる
…
その夢はあなたの夢でもある
…
画家というあなたの夢…
…
そのサポートを含めてデッサンさせてもらう
…ありがとう
では"マル秘激レアプラチナプレミアムショップ-ついん"…最後の作品をともに創造しよう
∞
画家さん?
...
あなたは今…わたし自身でもあるすばらしいアトリエの心地いいスペースで…真の姿をデッサンしてくれている
…
自然光と人工の光がバランスよく照らす空間の中…互いの息づかいとあなたの鉛筆を走らせる音しか聴こえない静かなる闇の空間
…
しかしそれと同時に熱く燃える互いのパッションも空間に存在している
…
わたしはあなたの熱く鋭い真剣な眼差しに心身高鳴っている
…
それはまるであなたと創造的な時間を過ごしているかのよう
…
わたしの身体はデッサンされることによりあなたの体温はもちろん…愛でてくれている感覚その全てが浮き上がってくる
…
わたしはオンナとしてオトコのあなたのもとへ今すぐにでも向かい…その美しくも雄大な海に飛び込みたい
…
でも二人の間にはオトコとオンナを阻むテーブルという名のゲートが存在している
…
そのゲートはあなたの画家としての意思表示
…
わたしがどんなにあなたを熱い眼差して見つめていてもあなたはそのゲートによって守られている
…
でもこのデッサンが終わった途端…わたしはモデルという衣を脱ぎ捨てゲートを飛び越えあなたの元へと向かう
…
あなたもそれを望んでいる
∞
アトリエマダム?
...
自分は今…あなた自身でもあるすばらしいアトリエの心地いいスペースで美しいあなたの真の姿をデッサンしている
…
わずかな月明かり…そして空間をほんのり照らすステンドグラスのランプの灯りを頼りに自分はスケッチブックに向け鉛筆を走らせている
…
少しずつ美しいあなたのその姿が真っ白な紙に写しだされ…静かに浮かび上がってくると同時に自分は板挟みの感情を覚える
…
画家として完璧なあなたの姿を残したい
…
反面オトコとして今すぐ画材道具を投げ捨て…二人を阻んでいるテーブルという名のゲートを飛び越えあなたの元へ向かいたい
…
すばらしいアトリエで美しいあなたが目の前で魅惑の姿を自分へ観せているという眼の目の非現実のような時空間…
…
しかし自身の心身はあなたと創造的な時間を過ごしている時のように熱く高鳴っている
…
あなたはそんな自分の想いを知っているかの様にただ言葉なくじっとこちらを見つめている
…
その視線はオトコの自分を誘うかのようなユウワクに他ならない
…
しかし今は画家…あなたがどんなにユウワクしても自分はその誘いには一切応じない
…
でもこのデッサンが終わった途端画家の自分は消え去り…闇夜に隠れていた真の自分が現れ有無を言わせずこの手であなたを確かめていく
…
あなたもそれを望んでいる
∞
画家さん…ありがとうございました…
アトリエマダム...こちらこそ長時間…
うん…
…こちらが作品となります
…
…
女神がいる…
…
女神だけではなく…
…
オトコもいる
…
美しいあなた…
…
二つで一つの完全なる存在…
…
全ては完璧
…
もう何もしなくてもいい
…
ただ存在しているだけでいい…
…
ダーリン…ありがとう
よかった…
すばらしいデッサン…大切にする
うん…
…涙でスケッチブックが濡れちゃう…あっ!
やっとデッサンの女性に逢えた…
やっとあなたの海に飛び込めた…
…夢じゃない
うん…夢じゃない
…でも…もうじき闇が明ける
…
…夢が覚めてしまう
…
…あなたと過ごした夢のような夢が
ダーリン…覚めたくない!
自分も覚めたくない…
…
だけど…
…
今日は快晴だ
…
あなたの名の通りの朝陽が最北を照らす
…
その光は生きとし生けるもの全てを満遍なく照らす
…
その光は無条件の愛そのもの
…
それは"陽子"…あなた自身だ
…
そしてあなたはもう補助なしで自転車に乗ることができる
…
快適に心地よく最北で乗るその姿を自分はそっと見届けていく
…
そんなあなたはひとりの女性として豊かな旅を満喫していく
…
そして始発と終着が同時に存在するこの無二のアトリエの駅から自分の元へ還ってくるのを心待ちにしている
…
その時…真の意味で一つに還ろう
…うん
その時まで…自分はもうこうして現れない
…
互いに"永遠の瞬間"の存在だから
…
…あなたを永遠に愛している
わたしも愛しています…永遠に…
そしてオーナー…"ついんショップ"に追加の作品オーダーが入った
…
最後の最後…互いの生き様をアート作品として遺しこのアトリエに展示したいというマニアックなアトリエにふさわしいオーダーが…
…
さらにはあなたをデッサンした画家が美しいあなたというキャンバスにサインをたくさん遺したいという…
…たくさんサインして
もちろん…そして濃く記してやる
…今すぐ来て!
では最後の作品を手掛ける…覚悟しな!
∞
陽子