アトリエヨウコ

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ほのお

 

拝啓 ころな サマ

 

あなたさまが一人そっと美しい故郷へ還られてから数年が経ち

 

わたくしの住む街そして地球全体は

 

あなたさまがいらっしゃる前…すなわち対策を講じていない頃に戻りました

 

戻った というよりは

 

世界が新しく生まれ変わった といったほうがいいですね

 

これまで見せられていた世界の社会システムが跡形も無く崩壊

 

するとそこは

 

人それぞれが心身ともに自立し

 

個性を得意分野で発揮しながら

 

生きとし生けるものが調和し合い生活していくという

 

真の世界

 

これまで隠されていた世界の真実が公表され

 

まるで全てがひっくり返ったような感覚

 

わたくしのように"知っていた"人たちにとっては待ちに待った大イベントに"やっとだよぉ!"と おおよろこび…

 

しかしわたくしはうれしい反面

 

あなたさまと過ごしたアツい心トキメクひとときを思い出し…オトメ心は複雑に揺れ動くのです

 

 

あの日…わたくしのアトリエにあなたさまが完全なるサンミツ対策を施して訪問

 

わたくしのスタンスを知ったあなたさまは"対策を見直す!"とサンミツ対策を脱ぎ捨てる

 

するとわたくしに壁ドンし真剣な表情で"今日は帰らねぇ"といったのち"これまでの自分の生き様を見せてやる!"とバッ!と自らの雪化粧を全て脱ぎ捨て…わたくしへ一直線

 

五感を使いギャラリーを愉しむスタンスのアトリエで言葉通り…フルに五感を確かめ合う二人の作品創造が繰り広げられましたね

 

それは永遠に続いて欲しい…そしてこのままいのち尽きても構わない

 

あなたさまの名のとおり熱く燃える情熱が込められたひととき…

 

バツイチ独身のわたくしはヒサカタぶりのアツい瞬間に心身高鳴り…アトリエマダムさらにはオンナでよかったと感じながら…あなたさまとの創造的な時間を心ゆくまで愉しんでおりました

 

そしていつしか暗闇が訪れ静かな空間となり…あなたさまとともによろこびの余韻に浸っていると"もうこれで悔いはない"とあなたはつぶやく

 

わたくしは"まだこれからですよ"というと"もう時がきた…自分の役目は終わる"と目を潤ませながら"もといた地に還らなければいけない"と話す

 

その言葉にわたくしはハッとしました

 

"ころな"であるあなたさまの存在が消える…

 

それはすなわち"ころな"騒動のウラで起きていたこと…これまでの世のカラクリが公になる

 

来ると言いつつもそれは一体いつなのか…ずっと待っていたそのタイミングが来たのだとわたくしは悟りました

 

その様子をみたあなたさまはしっかりと頷きながらこう話し出しました

 

"あなたは最北に来てこの騒動が始まってから何かオカシイと違和感を覚え…そこから180度意識を転換することができたその感覚はすばらしい…これからもその無二の感覚を大切にしてほしい"

 

"そして全てを知っているあなたが最北の名峰がうかがえるこの地にいることは大きい…自分がいなくなり世が真の意味で明けるその時あなたは何かをする必要はない…名峰同様ただ日本の最北に存在してくれるだけでいい…それがあなたの役割だ"

 

"そんなあなたの名は陽子…自分たちはこれからも真の太陽の炎を光と共に常にあなたへ送り届けていく…だから何も心配しなくていい"

 

力強くも穏やかにわたくしを見つめながら…あなたさまは静かに話し終えました

 

わたくしは込み上げるものを感じながら"これまであなたさまをワルモノのように扱ってしまったことをお詫びします…あなたさまは"ころな"すなわち"太陽"…そんな宇宙の存在のあなたさまが身を挺してわたくしたちにシフトチェンジを促してくれたことに心から感謝します"

 

そう言い終えるとあなたさまは涙を流し"ありがとう…"と声をふるわせわたくしを引き寄せ…氣の済むまで二人体を寄せ合い過ごしていましたね

 

そして涙が止むとあなたさまはその表情を一変させ"最後の作品を手がける…覚悟しな!"の言葉を合図に互いの熱いパッションをシェア

 

わたくしは二度と創造出来ないあなたさまとの美しくも熱い空間を心に体に留めよう

 

そんな思いであなたさまとの最初で最後…夢のような時間を過ごしたあと

 

 

すべてのいのちのみなもと

 

宇宙の中心の太陽へと

 

あなたは

 

還っていった

 

 

陽子

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